季節を感じ、植物の力で邪気を祓う

自然に畏敬の念を抱きながら寄り添い暮らしてきた日本には、季節の節目に行う様々な魔除けの風習があります。節分や桃の節句などがそれに当てはまりますが「アジサイ守り」もその一つ。

「アジサイ守り」はトイレに飾ると「魔除け」になると言った民族信仰も数多く、花の形が蜂の巣に似ていることから「金運の花」とも言われています。「商売繁盛を願う時は蜂の巣を吊るす」として、昔からの縁起担ぎの人たちの間で、6 月の 6 のつく日(6日、16日、26日)にあじさいを玄関に飾ると良いと言われていたようです。夏になる前、季節の節目に試してみませんか?

 

 

アジサイ守り(あじさいまもり)の作り方

  1.  アジサイを一枝用意します。
  2.  半紙や和紙で包み、水引で結んでください。
  3.  玄関やトイレに吊るして飾りましょう。

 

ドライフラワーに適したアジサイ

鉢植えを使う場合は、やや乾燥し色褪せてきたものがドライフラワーに適しています。

切花では7月以降に出回り始める「秋色アジサイ」を使うときれいに仕上がります。「秋色アジサイ」とは 品種名ではなく、初夏に咲いた花が気温の変化によって時間をかけてアンティークカラーの色あいに変化した物です。

初夏に摘んだ フレッシュなアジサイは、水分を多く含んでいる為、残念ながらきれいなドライフラワーにはなりません。7月を待ちましょう。

 


アジサイ 基本情報

【属名】  アジサイ(ユキノシタ)科アジサイ属
【原産地】 日本・東南アジア
【開花時期】5月~7月
【花言葉】 移り気 冷酷 一家団欒