神聖な笹竹
七夕飾りに無くてはならない笹竹ですが、七夕飾りの風習が始まる前から笹竹は神聖なものとされ、厄払いの儀式や、体を清める為に用いられてきました。
お正月の門松や注連飾りと同様、笹竹も神の依り代や邪気を祓うものと考えられていますが、それは、天に向かって真っすぐ伸びる力強さに生命力を感じたり、殺菌力の強い葉には厄除けの力があると信じられたりしていたことや、風にそよぎ「さわさわ」という言葉の音が神を招くとされていたからと言われています。
短冊には「上達や夢を綴る」
七夕は7月7日の夜に、天の川の両岸にある牽牛星(ひこぼし・わし座のα星アルタイル)と織女星(おりひめ・こと座のα星ベガ)が、年に一度相会するという伝説に基づいて星を祭る行事です。
「笹の節句」「星祭り」とも言われる七夕は、江戸時代に五節句 の一つに定められ、笹竹に短冊をつるして願い事をするようになりました。
五節句とは、季節の変わり目に五穀豊穣や子孫繁栄などを願い邪気を払う行事のことで、1月7日「人日の節句」(七草の節句)、3月3日「上巳の節句」(桃の節句)、5月5日「端午の節句」(菖蒲の節句)、7月7日「七夕の節句」(笹の節句)、9月9日「重陽の節句」(菊の節句)の5つです。
江戸時代に五節句の一つに定められた頃から、手習いごとをする人や寺子屋で学ぶ子どもが増え、星に「上達を願う」ようになったのだそうです。ぐんぐんと育つ笹竹に、学業に勤しみ成長する子どもたちを重ね合わせたのでしょう。ですから、短冊には「○○が欲しい」というような物質的な願いごとではなく、上達や夢を綴ったほうが良いとされています。
7月7日は「カスミソウの日」
7月7日は「カスミソウの日」と言うことはご存知ですか。白い無数の花たちが星屑に似て、天の川を思わせることが由来と言われています。
カスミソウには「アルタイル」「ベールスター」と星にちなんだ品種もあり、七夕にはぴったりの花です。
レ ミルフォイユ ドゥ リベルテでは、毎年カスミソウに加えて、ブルースターやキキョウ、ブバリアなど星の形をしたお花も取り揃えて販売します。笹竹を飾り、星形の花を天の川に見立て、今年は何を思いましょう。
カスミソウ 基本情報
【属名】 ナデシコ科カスミソウ属(ギプソフィラ属)
【原産地】 地中海沿岸~アジア
【開花時期】5月~7月
【花言葉】 無邪気 清らかな心